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【第7話】夫が入った後の風呂に白い毛が毎日浮いている→後日、高熱を出した私が病院に行くと…
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本編
何かが動く気配や、嫌な匂いなどは
特にせず、私は少し安心して懐中電灯
の光を頼りに天井裏を見回した。
配線が無数に伸びる低い天井裏には、
やはり生き物が居るような痕跡は
何も見当たらず、私は心底ホッと
しながら点検口を元に戻した。
(一応、二階の天井裏も
見てみるか…)
私の部屋のクローゼットの天井に
点検口が有った事を覚えていたので、
一階の時と同様に脚立に登り、
また天井をバンバン叩いてから
点検口を開いてみた。
ネットの情報通り断熱材で
塞がっていたので、
それをそっと押し上げて、
さっきよりも広い
天井裏スペースを覗き込んだ。
やはりそこにも生き物が居るような
形跡は見当たらず、私は胸を
撫で下ろし、点検口を閉じた。
(これで、野生動物のセンは
消えたな…手間はかかったけど、
これで安心して眠れるわ!)
私は手を洗って昼食のチャーハンを
作り、それを食べながら
アカネに報告のLINEを送った。
スカコ[屋根裏点検、完了!
野生動物いなかった!ひと安心!]
アカネ[あー!良かったー!
でも…まだ謎は謎のままだね…]
スカコ[うん…でも、アカネが
一緒に色々考えてくれて、頭の中は
だいぶ整理出来た気がする!
どうもありがと♡]
アカネ[いやいや、
私も楽しかったよ!
ミステリー好きだから!]
スカコ[ミステリーて!(笑)
よし!私が必ず真相を
暴いてやるわっ!]
アカネ[よっ!名探偵!!]
午後からは少しスッキリした気分で、
午前の遅れを取り戻すべく、
テキパキと家事をこなした。
夕暮れ時になってようやく
「やっと終わったー!」と
伸びをした私は、
(もしも私1人だったら…
後はゆっくり夕飯を食べて、
のんびり半身浴でもして、
その後は動画でも見ながら
気ままに過ごせるのに…)
と妄想した。だが…