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本編
スカコ「そうだったね〜…もうさ、
散々頼んだり、怒ったりしたけど、
ダメだった…
暖簾に腕押し、糠に釘って感じ。
例えば犬だったらさぁ…
成犬になってても、根気強く教えれば
出来るようになるのにさぁ…」
アカネ「え…?マサト、犬以下?(笑)
人間失格?(笑)」
スカコ「(笑)いやもうホント、
マサトの入った後のお風呂場
見たらさ、人間失格だって
みんな言うと思うよ?
…あ!そうだ!お風呂といえば!」
そうそう!妖怪シミ付けジジイのせい
でウッカリ忘れるところだったが、
これをアカネに相談しようと
ずっと思っていたのだった!
スカコ「湯船のお湯に、
マサトの抜け毛が大量に浮いてるのは
当たり前なんだけどさぁ〜、
最近…その中に混じって、ちょっと
変なモノが浮くようになって…」
アカネ「変なモノ?…って、
どんなの?毎日浮いてるの?」
スカコ「毎日必ず、って訳でも
なくて…浮いてない時もあるの。
白い、ホコリみたいな…
短くて細〜い、毛みたいな感じの
モノなの…」
アカネ「ホコリみたいで…
毛みたいなんだね…?」
スカコ「うん…最初は、服の繊維か
何かかな?って、特に気にせずに
流してたんだけど、でもそんな白くて
フワフワした繊維がどこから
来るのか…分かんないのよね…
最近は浮いてる量も
増えてきてるような気もしてて…
毛のようにも見えるんだけど…
違うような…」
アカネ「人の毛…とかじゃ
ないんだよね…?」
スカコ「うん…マサトも私も、
白髪はまだ全然無いからね…
見た感じも、人の毛ではないと思う…
もっと細いし…凄く短いの…」
アカネ「あぁ良かった!
それじゃあ、マサトの浮気相手の
毛って可能性は無いんだね!
マサト、ひょっとして超フケ専か?
はたまた銀髪にしてる若いコか…?
とか考えちゃった!(笑)」
スカコ「あぁー!それはぜんぜん
考えて無かったー!(笑)人の毛って
印象ではなかったから…ん〜…でも
万が一、女だったら…即離婚するね」