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【スカッとする話】クレクレママ「その薬ちょうだい!」→断ると、逆恨みで包丁を持って凸して来て…【第28話】

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本編

家族揃って昼食を食べた後、

全員眠たくなってあくびをし始めた。

 

ケンタが「よし!今日は久しぶりに

みんなで一緒にお昼寝をしよう!」

 

そう言ってリビングに布団を運び、

全員で床に寝転んだ。

みんなでニコニコ笑いながら、

私は、幸せを胸いっぱいに

吸い込んで目を閉じた。

 

(今、この部屋の中には、悪意なんて

ひとカケラも存在しないんだ…)

 

今まで当たり前だった事が、美しい

奇跡のように感じられたのだった。

 

夕方、まだ眠そうなケンタが、自ら

買い物に出かけると言ってくれた。

近所のスーパーから戻り、

ついでにポストの中身を持って

来てくれたので確認していると、

一通の手紙が入っていた。

差出人を確認すると、

ヒデキからだった。

ケンタを呼び、2人で

「嫌な予感しかしないね…」

と言いながら、

仕方なく読む事にした。

 

『君達には話しても分からない

ようなので、先程言いそびれた

要件を手紙に書く。

今回の事でクレハは深く傷ついた。

孫達も、自分の母親を

犯罪者扱いされて、悲しんでいる。

訴える事も出来る。もし訴えれば

100%こちらが勝つであろう。

そうなるとお宅は色々と

体面が悪くなる。下記の条件を全て

受け入れるならば、訴える事なく、

水に流してやっても良い。

 

■慰謝料300万円を支払うこと。

 

■昨日クレハに渡さなかった子供の

薬を、全てクレハに差し出すこと。

 

■玄関先に置いてあった、熊の

ぬいぐるみを孫達に差し出すこと。

 

■クレハが警察から戻って来たら、

今後は友達として仲良くすること。

 

■これからはクレハの要求に全面的に

従うこと。

 

■幼稚園には、「全て私の勘違いでした。

トラブルはありませんでした」

と伝えること。

 

■クレハはお宅のせいで離婚するの

だから、お宅も同じく離婚すること。

 

■離婚成立後、お宅の旦那とクレハを

再婚させてやっても良いが、その場合、

クレハの実家で同居し、

給料は全額実家に渡すこと。

 

■アスカはクレハと友達になるのだから、

お小遣いとして毎月10万円をクレハに

渡すこと。

 

■アスカの実家は金持ちなので、毎週実家

からクレハに何かしらの物品を送ること。

 

■アスカもしくはアスカの実家は、

半年に一度、旅行等を企画し、

クレハ一家を連れて行くこと。

 

■旅行にはアスカも同行し、世話係として

クレハ一家に奉仕すること。…………

 

(なにこれ!?まだまだ続いてる……。)