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本編
アヤ「出勤停止3日って…
短いようだけど、重いよね〜」
スカミ「そうだよね〜…」
サキ「“懲戒処分”だもんね〜…」
アヤ「…モモコのご両親てさ、
どんな感じの人だった?」
スカミ「ん〜…まぁ、普通の…
常識的な感じだったよ?
すごく申し訳なさそうにしてたし、
ちゃんと謝ってくれたし…」
サキ「へぇ〜…良かったね!
両親までモンスターじゃなくて!」
スカミ「(笑)うん。そうだね!(笑)
ん〜…でも…本人が…」
アヤ「あ〜…全然響いてない感じ?」
スカミ「響いてないねぇ〜…」
サキ「ヤダもう…怖〜い。
どこまでも怖〜い」
スカミ「怖いんだよ…はぁ…」
居酒屋のガヤガヤと楽しい雰囲気の
中、私達の個室の空気だけが、
どんより重い気がしました。
アヤ「あのさ…サキと相談したん
だけどね…スカミさえ良かったら、
私とサキ、しばらく交代で
泊まりに行くよ!」
スカミ「えっ…そんな…いいの?
2人…大変じゃない…?」
サキ「いいのいいの!
私達だって心配なんだもん!」
アヤ「遠慮は無しだよ」
スカミ「え〜っ……ありがとう…
本当はまだ不安だったの…
ありがとう…」
2人の気持ちが有り難くて、
私はまた泣いてしまいました。
感謝の気持ちで胸がいっぱいでした。
サキ「もう…泣かないの〜!なんか
デザートたのも!甘いモノ食べよ!」
アヤ「スカミは平常心で、頑張って
仕事して!モモコのせいで評価が
下がるとか、絶対やだからね!」
スカミ「わかった…頑張る…(泣)…」
その日はサキが泊まりに来てくれる
事になり、アヤとは駅で別れました。
「いい?寄り道せずに、
明るい通りだけ歩いて帰ってよ!」
「つけられてないか、
時々、後ろをチェックしてね!」
「オートロックの扉は、
閉まるまでちゃんと見ててよ!」
しっかり者のアヤは、あれこれ注意を
した後に「戸締り注意だよ!」と言い
つつ、手を振って去って行きました。