前回の内容はこちら▼
1話から読みたい方はこちら▼
本編
(スーツと靴を買ったって…
30万なんて…そんな高級な
スーツを買ったの?
洋服に興味の無い人が?…
おかしすぎる…
タカシ、何か隠してる?)
スカコ[とりあえず、
一度カードの明細を見せてくれる?]
タカシ[俺が信用できないの?
とにかく早く振り込んで!!]
スカコ[信用できないとかじゃなく、
おかしいでしょ?今までの残高も
あったはずなのに、
30万も足りないなんて!]
タカシ[他にも色々細かく使って…
とにかく早く振り込んで!!]
全然納得出来ませんでしたが、
仕事中で、それ以上LINEの
やりとりを続けることも難しく、
(これは、きちんと顔を合わせて話を
しなければ、らちがあかないな…)
と思った私は、とりあえず30万円を
振り込みました。
(タカシは普段お金を使わない人
だから、今回だけの事だろうし…
後から改めてきちんと話をすれば、
何か納得出来る理由があるに
違いない!)
タカシはちゃんと仕事に行っている
ようで、洗濯物はいつも通り
出ていましたし、食事をした跡も、
ベッドで寝た形跡も残っていました
(今は忙しくてすれ違い生活だけど、
また休みが合えば、話し合えば、
きっと問題無い…)
私はタカシの為に洗濯をしながら、
残された食器を洗いながら、
そんなふうに思っていました。
しかし……タカシとはその後も
ずっと会えないまま、
また1ヶ月が過ぎていき……
あろうことか翌月も、
振り込みを求めるLINEが、
当然のように送られてきたのです……
タカシ[引き落とし、
また足りない60万円振り込んで]
私は自分の目が
信じられませんでした…
(60万円!?嘘でしょ…?
下手したら中古の自動車が買える
じゃない…先月の30万円と
合わせたら90万円…
いったい何に使ってるの?)
スカコ[60万円て…どういうこと
なの?いったい何に使ったの?]
タカシ[いいからまた今度
説明するからすぐ振り込んで]
スカコ[先月の30万円も、
ちゃんと説明してもらってない
何に使ってるの?何か隠してる?
正直に教えて!]