前回の内容はこちら▼
1話から読みたい方はこちら▼
本編
A夫「お前ら!!ぼったくってん
じゃねーぞ、コラ!!!警察呼ぶぞ!!
呼ばれて困るのは
オマエらだろうがよ!!!」
聞いてる全員が(お前だよ!)と
ツッコミたくなるようなセリフを
叫びながら、A夫は上司と男性スタッフ
を突き飛ばそうとしてきました!
が、運動不足デブの動きは鈍く、
サッと身をかわす上司!!
行き場を失い、バランスを崩して
倒れそうになるデブ!!
思わず腕を伸ばして
支えようとする男性スタッフ!!
ところが、超インドアボーイの
男性スタッフでは、勢いのついた
巨体を支えることが出来ず、
デブに押し倒される形で、
共倒れになってしまったのでした…(涙)
床の上で、A夫に押し潰されそうに
なっている哀れな男性スタッフ。
A娘は指を差し、お腹を抱えて
ゲラゲラと笑っています。
A娘「えらいじゃ〜ん!!
お客様は神様だからね〜!
身をもって助けるとか、
お手柄じゃ〜ん!」
ただ笑うばかりで、
父親を助け起こそうともしません。
(あんたたちが神様なわけ無いじゃん!
ふざけたこと言うんじゃないよ!)
そう思いながらも、私を含めた
周りのスタッフは慌てて駆け寄り、
男子スタッフと、 (仕方なく)
A夫も助け起こしました。
二人とも特に怪我などは無く、
男性スタッフは本当に良かったし、
助けられたA夫も特に文句を
言ってこなかったので一安心でした。
A一家が帰った後、
私は上司に尋ねました。
私「A一家って、いつもあんな感じ
なんですか?手まで出してくるなんて」
上司「あ〜…。今日のはまだ
マシな方だよ。じつはこの前
大変な事があってさぁ〜。それ以来、
スタッフみんな極力刺激しない
ようにしてるんだ」
私「え…何があったんですか?」
上司は、苦い顔をしながら
話してくれました。
上司「1ヶ月くらい前…。
あの時はA娘が発端で、メダルが
取れない、店が機械を操作して、
金をむしり取ろうとしてる、って」
私「えぇーっ!
そんなことするわけ無いのに!!」