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本編

俺はスカ太郎。

たったいま、信じられない

言葉を彼女に聞かされた、

29歳サラリーマンだ。

 

メグミ「はぁ?何それ?

もしかしてプロポーズ?」

 

三年付き合った彼女の

メグミに、思い切って

 

スカ太郎「家族にならないか」

 

と言った。

女性心理にうとい俺でも、

プロポーズの時はムードに

気を遣う、舞台設定も考える、

くらいの事は分かっていた。

記念日を理由に、結構な

高級レストランへ誘い、

食後のデザートを

食べ終えたとき、

チャンス到来と見た。

その返答が、これだった。

 

スカ太郎「もしかしても何も、

プロポーズだけど」

 

メグミ「あのさぁ」

 

メグミは冷たい目になった。

 

メグミ「あんたって鈍いよね?

最近、私が会いたがって

なかったの、分かってなかった?

本当に仕事で忙しいとか、

思い込んでいた?」

 

スカ太郎「えっ!?」

 

びっくりした。

心当たりは、まぁある。