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本編

指折り数えて待っているうちに、

式の前のイベントも順調に

こなしていて、

気づけばついにこの日が!

朝から、最後の準備で

忙しかった。

ああ、いよいよかぁ。

最終的な準備も、

大詰めに入った。

最後のブライダルエステを終え、

迎えに来てくれたシンスケの車に

乗って、私は帰宅の途についた。

もうすぐだなぁと、胸が高鳴る。

車を降りて、家のドアを開く。

 

玄関を見た瞬間、

うんざりした気分になった。

ホウカの靴がある!

 

スカ美「え?また来てるの?」

 

何なんだろう。

式の前日くらいは、

大人しくしていて欲しかった。

頭を抱えながら、家に入った。

 

スカ美「お母さん。

ねえ、お母さん?」

 

時間的には夜の8時だ。

父はともかく、

母がいない時間じゃない。

呼びかけながらリビングに

顔を出すと、なぜか

誰も居なかった。

 

スカ美「あれ?」

 

どういう事?

ぽかんとしていると、

後ろで物音がした。