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【スカッとする話】家に帰ると嫁と知らない男が風呂に入ってた【第2話】
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【スカッとする話】家に帰ると嫁と知らない男が風呂に入ってた【第1話】
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本編
無言で立ち尽くす俺を、
ヤバミは不安そうに見上げて
ヤバミ「だめ、かな?」
目をウルウルさせていたっけ。
はっと我に返り、
俺は直立不動になって
スカ太郎「喜んで!」
叫ぶように返事をした。
ヤバミが、涙ぐんだまま
にっこり笑った。
俺の人生で、最大級に
幸せな時間だったな。
ゴツゴツの汗臭い男に、
体重なんか半分くらいしか
なさそうな、細くてちっちゃい
女の子が寄り添ってくれる。
手も繋いじゃったりして。
こんな喜びって、
そうあるものじゃない。
試合に勝った時より
興奮したと思う。
何しろ俺はイケメンとは無縁、
他のキラキラした
メジャースポーツ部の連中に
比べれば、たぶん顔は怖い方。
それでも…
可愛い彼女が出来たんだ!
大事にせずにはいられない。
もう、俺はひたすら
彼女一筋だった。
ありがたい事に、ヤバミも
俺だけだと誓ってくれた。