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本編
たまたま人づてに
俺のじいちゃんが
亡くなったのを知って
女「やった！
じゃあ私たちが
あの家に住める！」
となぜか思ったらしい。
どういう思考回路を
しているのかさっぱり
わからんが、
聞くところによると
大家さんから借りてる
家は地元では結構大きくて
立派で有名らしく、
爺ちゃんが亡くなった時も
「あの家があのまま
空き家になっちゃうのは
なんだかもったいない
わね～」
「ほんと、ほんと！」
なんて地元で
話題になってたそうだ。
実際は引き続き俺が
借りてたんだけど、
家に帰らな過ぎて
空き家だと思われた。
そしてその噂を完全に
信じた夫婦も
女「誰も住んで
いないなら、
家を乗っ取って
やろうよ～」
男「そうだな！
誰も住んでないより
ましだろ！」
となったらしい。
しかしそんなことは
うまくいくわけない。
家には家具とか
置いてあったが、
夫婦2人は俺が住んでる
という認識はなくて、
たまに家の様子を
見にくる人だと
思ってたらしい。
管理人だとでも
思っていたのだろう。
だから俺が家にいるときは
いつもどこかに
隠れていなくなるのを
待ってたらしい。
