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本編
祖父「スカミは、
きっといろいろな事に
興味を持っているんだねぇ。
おじいちゃんは、
そんなスカミは頭が
いいと思うよ」
スカミ「何で?
パパもママも頭が
悪いって怒るのに」
祖父「頭がいいからこそ、
何事にも興味を持つんだよ。
スカミは、いつもいろんな事を
考えてる。
そして正直だ。
正直に、興味を持った事を、
もっと知ろうとするんだよ」
スカミ「よくわかんない。
スカミは正直?」
祖父「ああ、正直ないい子だよ。
まだ分からなくていいんだ、
そのうち分かるようになる」
祖父の言葉は、今となっては
あやふやな記憶だ。
こんな感じの事を言って
いたっけという、
頼りない思い出なのだけども。
思い出すと、少し心が軽くなる。
ただ、おじいちゃんは
いなくなってしまった。
病院?施設?
確か、もう家にいられない
って事になって、
そっちに移った。
そして、帰って来なかった。
写真は戻って来たけれど。
あんまり目にする事はない。
お父さんもお母さんも、
おじいちゃんを「変わり者」
と呼んで、あんまり
仲良くしていなかった。
一緒に生活していなかったん
じゃなかったかなぁ。