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本編
あぁ、４７点。
何度見ても、返却された
算数のテストは、
４７点だった。
頑張ったのになぁ。
今回はきっといい点数だと
思ったのになぁ。
これどうしよう。
私はスカミ。１１歳で、
小学校の６年生だ。
家族はお父さんとお母さん、
そして４年生の妹リリカ。
ごく普通の家だと
言いたいところなんだけど。
スカミ（お父さんに怒られるよね。
お母さんも。それにリリカ。
絶対にアレをやらされるんだろうなぁ）
私のお父さんもお母さんも、
大人が言うには教育熱心
なんだそうだ。
よく分からないのだけど、
二人はいつも言う。
父「勉強ができない奴なんか、
何の価値もない。
負け犬っていうだ、分かるか？
負け犬だ」
母「そうよ。
成績優秀じゃなきゃ、
いい人生は送れないの」
スカミ「まけいぬ？
いぬがケンカするの？」
もっと小さいころから、
何度も「負け犬」
「いい人生は送れない」を
繰り返された。
特にお父さんの言葉の意味が
全然分からなくて、
犬同士が道でケンカしている
シーンしか思いつかなかった。
つい聞いてしまったら、
凄い顔をされてしまった。
これは、私が小学校３年生の時の話。
