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本編

アオキ「あー。

上の方の考えなので、私も詳しくは分からないんだ。

27歳の女性だとの事だよ」

スカミ「そうなんですね」

 

 

部長も詳しく知らないなんて、妙な話もあるものだ。

当時は軽く頭をひねったのだけど、深くは追求しなかった。

上層部の考える事は、よく分からないや。

そう思ったに過ぎなかった。

 

 

スカミ「承知しました」

アオキ「よろしく」

 

 

話は簡単に終わった。

マユとケイコさん、二人は顔を見合わせてから、

私に視線を移した。

 

 

ケイコ「私も社歴はある方だと思うんだけど、

こんな時期外れに新入社員?

初めて聞いたわ」

 

 

マユ「まさかの社長ご令嬢とかですかねー?」

ケイコ「社長にお嬢さんはいないわよ、

息子さんだけ。

それに、その息子さんも別の業界で修行中よ。

 

 

コネで入社しても、本人にも

周囲にも悪影響だっていう、

社長の考えだったはず」

 

 

マユ「そんな立派な考えの社長が、

急に掟破りの時期外れ採用ですかー?」

ケイコ「いや、そんな掟は無いからね?

新規採用にはシーズンがあるのが、うちの慣例って話で」