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本編

祖父「どれ。

おまえさんの爺さんをしばきに行こうか」

ゲント「は!?」

 

 

ぽかんとするゲントを無視して、

うちの爺さんはカウンター席から降りた。

すたすたと店を出ていく。

 

 

ゲントはもちろん、俺も、

へルプに来ていたミオも、慌てて後を追った。

爺さんは途中で足を止め、何やら電話を始めた。

そして、割と近くにあった喫茶店に入った。

 

 

ジン「爺さん、やばいだろう!?

相手は普通じゃない」

 

 

祖父「だからどうした。

ここらを仕切る一番大きな組と言ったら、

スカッと組だろう?

だったらゲンノスケの組だ、よく知ってるよ」

 

 

俺達はまたもやぽかんとした。

悠々としている祖父をぼう然と見守っていると、

すぐに喫茶店のドアが開いた。

 

 

大慌てで駆け付けたらしい、

和服姿のいかにもな年配男性が姿を見せた。

 

 

ゲント「じ、爺ちゃん⁉」

ゲンノスケ「何が爺ちゃんだ、このアホウ!」

 

 

ゲンノスケというらしい、

どこからどう見ても「組長」なお爺さんは、

ゲントを見るなり怒鳴りつけた。