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本編

席に戻ってしばらくすると、

食事を終えた子供たちが退屈して動き出し、

あちこち移動を始めると、

親たちも自然と席を移動しておしゃべりを始め、

私もユキから離れることが出来たのだった。

 

 

ママ友の実父が経営するそのレストランは、

「いつまで居てもらっても構わない」

と言ってくれていたので、私たちはお言葉に甘えて、

久しぶりの大人数でのおしゃべりを楽しんだ。

 

 

ユキとメイちゃんの姿は、いつの間にか消えていた。

3時頃になって、誰かが「じゃあ私、そろそろ…」

と言い出したのを合図に、ようやくお開きとなった。

 

 

帰宅後、1人でごっこ遊びを始めたサクラを見ながら、

私は夕食の準備を始めた。

ところが。10分も経たないうちに、

サクラが半泣きでキッチンに駆け込んできた。

 

 

サクラ「ママ… 

夢の国のチケット、無くなっちゃった…」

アスカ「え? チケットって… 

今日、レストランでメイちゃんに見せてたやつ?」

 

 

サクラ「うん… お店で落としちゃったのかな…? 

大事にしてたのに…」