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本編

校内で全然注目されてなかった俺は、

インターハイ出場という一定の結果を残した。

 

 

評価が大逆転というか、多少の入れ替わりがあるのは、

仕方ないだろう。

しかし、ゲントは納得いかないらしかった。

 

 

まぐれ勝ちして全国大会に出るみたいなことを

言い出すもんだから、何とも情けない。

本人は、みっともない事に気づいていないようだ。

 

 

後輩「何ですかあれ。

急にかっこ悪くなりましたねえ」

ジン「たぶん、あいつは今までサッカーのエースで、

注目の的だったんだろ。

 

 

ずっとサッカー一筋だったらしいし。

でも大舞台には立てずに終わってしまって、

俺みたいな、いるのかいないのか分かんないヤツに

話題持ってかれたんだ。

気持ちが整理できないんだろう」

 

 

後輩「うわ、ジン先輩が珍しくいいこと言った!

恰好いいように見えます」

ジン「俺の扱い、ひどくない?」

 

 

後輩にちゃかされてちょっと腹が立ったが、

俺は本心を言ったつもりだ。

何となく、ゲントがかわいそうに思えたのは

事実だったから。

 

 

ただ、それがあいつにも伝わったのか、

俺は卒業まで嫌われたっぽい雰囲気のまま過ごした。

ちなみに、インターハイは上位5位入賞で終わった。

まぁまぁだな。