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【第18話】喧嘩自慢ヤンキーが陰キャオタクを挑発→実際に戦った結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 タクオ「おう、いいねぇ。 身の程知らずな アニオタの悲惨な末路ってか?」 ジン「それはどっちの話だろうな?」 俺は、おもむろに上着を脱いだ。 タクオがぎょっとした。 他の奴らも笑うの...
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本編
ジン「分からないなら、分からせるまでだ」
動揺した残りの男たちに、
俺は片っ端から掴みかかった。
相手は一応抵抗するそぶりは見せたが、
手首をつかまれて捻られ、
俺に腰を狙われて床に沈められと、
ばたばた倒れる。
あっというまに、
タクオと残りは一人になった。
スマホを構えていた男だ。
すっかり慌てている。
タクオ「てめーっ!」
やけくそになったのか、
タクオはキョウカから離れて、
俺にとびかかってきた。
全く、こいつは今まで何を見てたんだ。
無防備にとびかかったらどうなるか。
ジン「あほ」
俺はすかさずかわして、
横からタクオの両腕を掴み、
ぐいと引いた。
やつは思い切り前につんのめった。
同時に足払い。両足を一気に。
タクオ「ぎゃああああ!」
タクオは空中浮遊状態になった。
まぁ、上半身が前のめりになった挙句、
両足首を払われて、
まったく踏ん張りがきかなくなったからな。
しゅばっと音が出る勢いで、
前へすっ飛んでいき、
そのまま顔面から着地。
ついでにスライディング。
ずさぁぁっと、
1メートルくらい、
床を滑って行った。
タクオ「あ、ふぁ、があああ」
何とか上体を起こしたヤツだったが、
すっかり涙目で、鼻血もだらだら。
あ、前歯が折れている。
上の歯が2本とも。
口を押えて呻くタクオは、
昨日言っていた「これでもケンカ強い」
「やんちゃ」とは、
まるっきりかけ離れた姿をしている。
何ならすすり泣いているっぽい。
仲間D「うわぁ。タクオかっこ悪ぃ!
何だよ口ばっかりかよ、このはったり番長」
ただ一人無事だった仲間は、
華麗にタクオを裏切った。