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【第20話】ママ友の息子が夫の高級車をボロボロに!修理代を請求すると…

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【第1話】ママ友の息子が夫の高級車をボロボロに!修理代を請求すると…
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本編

その瞬間だ。

どかどかと荒っぽく

足音を立てて、

数人が室内に入ってきた。

 

 

先頭を切っているのは、

50代半ばのオールバック、

ブラックスーツの男性。

 

 

アスカ「お父さん。

この男性なんだけど、

知ってる顔?」

 

 

私の一言に、

アツミ夫婦はフリーズした。

旦那さんはもう、

目が転げ落ちるんじゃないかってくらい

見開いている。

 

 

アツミ夫「お、おとう、さん?」

アスカ「そうです、私の父です。

インスカ組3代目組長をやってます」

 

 

ここで種明かし。

父はインスカ組を引き継いで、

かれこれ20年。

極道一筋、正真正銘の筋者だ。

 

 

ユウジがあまり騒がない

事情というのも、これだった。

父の耳に入ったら大事になるから。

 

 

普通の家庭じゃない育ちの私にとって、

受け入れてくれたユウジはとても大事だし、

傷つけられたら自分の事よりも腹が立つ。

 

 

雰囲気から、嘘偽りなしというのは

伝わったらしく、アツミさんも旦那さんも

ひどくうろたえ始めた。

父は、アツミ旦那さんの胸元をじろっと見て

 

 

アスカ父「何だ、

そのちゃらちゃらした彫りもんはよ。

どう見てもバラの花じゃねえか。

どこの世界の極道が、

胸にバラを咲かせるってんだ?」