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【第15話】喧嘩自慢ヤンキーが陰キャオタクを挑発→実際に戦った結果…
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本編
ジン(昔の俺を知ってる奴なら、
かなり変わったと分かるんだろうが、
こいつはな。
高校時代の俺を知らないんだ、
まぁ生意気に見えるのも仕方ない)
だとしても、一歩も引かない姿勢は保つ。
あの時のユウマのように。
タクオは舌打ちして、
仲間たちと一緒に部室を出て行った。
どうやら、俺は雰囲気で勝ったようだ。
キョウカ「ジン君、凄いね!」
ジン「え?いや別に、凄くないよ。
俺は普通の事を言っただけで」
キョウカ「そう?あちらは3人もいたのに、
全然おびえた様子が無かったんだもの。
それだけでも凄いよ」
ジン「ははは」
美人に絶賛されたら、
やっぱテンションあがるね。
俺は何となく、いい気分になった。
心なしか、キョウカの視線が
熱っぽいような……
ああ、だめだ、調子に乗りすぎか。
これでタクオが懲りてくれて、
サークルの趣旨通りに
活動してくれれば、
話は早かった。
でも、そうじゃなかった。
次の日に、タクオは人数を増やして、
部室に乗り込んできたのだ。
やっぱり基本的には、
俺を馬鹿にしているのだろう。
タクオ「よー、この女。
キョウカちゃん。
俺、狙ってるんだよ。
美人だろ?
たまたま見かけて、
いい女だなと思ってさ。
いま口説いてんだけど、
生意気な誰かさんが邪魔でよう」
俺をチラ見しながら、
タクオはにやつきつつ言う。
今日は5人だ。
キョウカを囲んで、
ついに実力行使するつもりか!?