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【第18話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…
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【第1話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…
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本編
アヤ「お母さん、きっと浮気してる。
お父さんが帰ってくるのを
嫌がってたのも、
彼氏と会いたくてだよ。
お母さん、いつも家にいなかったもん。
私、一人で勉強してたし、
塾に行っても迎えにも
来てくれなかったし」
そんな事になってるとは。
思わず頭を抱え込んだ。
ダメ押しに、卒業式。
妻は何と、この間男を
連れて式に出ていた。
何たって、俺自身が
自分の目で見ている。
カツミ「え?見たって、いつ?」
スカオ「卒業式に決まってる。
俺は、こっそり見に行ったよ。
叔父ですって言ったら、
会場に案内してくれた」
カツミ「あんた、何でそんな!」
スカオ「アヤの父親は俺だ、
この世で俺だけだ!
娘の晴れ姿を見に行って、何が悪い!」
俺が怒鳴ると、カツミは縮こまった。
間男の方は、ようやく事態を
飲み込んだらしく、
俺の足元にうずくまって土下座を始めた。
間男「も、申し訳ありません!
ご主人は亡くなられたと聞いてまして」
さっきからの様子を見ていれば、
この男が嘘をついていないのは分かる。
彼も被害者か。
おおかた、パート先の関係者だろう。
ちょっと気を遣えば確認できただろうに。
ま、今それを言っても仕方がない。
本人は大それた事をしでかしたとして、
すっかり震えあがっている