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【第14話】喧嘩自慢ヤンキーが陰キャオタクを挑発→実際に戦った結果…
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本編
体を鍛え始めてからは、
ほとんど聞くことが無くなっていた。
地味男、陰キャ、キモいアニオタ。
高校時代には嫌というほど
耳に入ってきた、久しぶりの罵倒だった。
何度聞いても、気分はいいものじゃない。
ジン「そういうのはやめてくださいと、
さっきから言ってるでしょうが」
タクオは俺をじろっとにらんだ。
昔なら、この一睨みで、
俺はびびってしまったところだ。
でも今は違う。
道場仲間のユウマに指導を受け、
2年にわたって鍛錬してきた。
何なら、最近は他の格闘系にも
進出しているくらいだ。
その自信が俺を支えている。
ジン「生意気とは?
俺と君は同い年で、
生意気呼ばわりされる
覚えはないです」
俺がきっぱり言うと、
タクオは少し意外そうな顔をした。
まぁ、体格はかなり良くなったが、
あいにくと俺は合気道を
メインに稽古している。
他の武道と違って、
腕力頼みという性質ではない合気道は、
そんなに筋肉ムキムキになる必要が無い。
したがって、服を着ている今、
俺は気弱な男子高校生から
普通の大学生くらいにしか、
雰囲気は変わっていないのだった。