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【第14話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
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【第1話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
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本編
夫の自覚がまるで無い、
どこの僕ちゃんかと
聞きたい態度のヒロヤを、
じっと睨み据え、低い声で要求。
彼は、はあとため息をつき、
やがて諦めたらしかった。
義母が追いつきそうになったが、
私はヒロヤの肩を拳でガツンと
殴りつけ、強引に発進させた。
ヒロヤ「後から困るのは
スカコだと思うよ?」
スカコ「先に困るのはヒロヤだわ」
もの凄い不機嫌にそう言うと、
ヒロヤは黙った。
こうして、まさしく這々の体で、
逃げるように義実家を
後にした私だった。
次の日と言わず、
その日のうちに、義実家から
じゃんすかと電話が来た。
ストーカーもびっくりなくらい、
来まくった。履歴が、あっという
間に埋まった。もはやホラー。
私ががんとして電話に出ないと
わかると、ヒロヤにもかかってきた
らしく、彼は顔をしかめた。
ヒロヤ「困るなあ」
スカコ「嫌なら出なければ
いいでしょ、どうせ
私への文句なんだから」
ヒロヤ「俺たちが無視したら、
スカコの実家に電話がいくと
思うよ」
スカコ「あのね?
私はヒロヤと結婚したけど、
あなたの実家の召使いに志願した
わけじゃないの。分かってる?」