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【第14話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…

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【第1話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…
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本編

カツミ「何言ってるの?

来なくていいわよ」

 

スカオ「何で?来なくていいとは

どういう事だ。今どきは

人数制限もないと聞いているぞ」

 

カツミ「アヤが嫌がるからに

決まってるでしょ」

 

妻はけんもほろろに

俺をあしらった。

 

カツミ「こないだ、アヤの事を

話したら落ち込んでたからねえ。

秘密にしておいてあげる気

だったんだけど、卒業式に

行きたいってダダをこねるなら

仕方ない」

 

はぁ、とあきれたような

ため息が漏れてきた。

 

カツミ「アヤはね、あんたの事を

父親だとは思ってないの。

あんな親父に卒業式に

来られたら、気分が最悪になる、

全部台無しだって。

パパは絶対に来させないでって、

泣いて頼まれたのよ。私」

 

スカオ「アヤに?

泣いて頼まれた?」

 

カツミ「そうよ。

まだ分からないの、あんたはもう、

父親だとは思われてないの。

悪い事は言わないから、

大人しくしてなさいよ」

 

妻の言葉に、俺は唇をかみしめた。

そうか、やっぱりそういう事か。

合点がいき、この瞬間に、

家庭への未練が俺の中で

きれいさっぱり断ち切られた。

 

スカオ「……分かった。

じゃあ、せめて卒業祝いと

誕生日のプレゼント、

両方を兼ねたものを贈りたい」