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本編

写真を見せて貰って、第一印象は

 

スカコ「えーとこれは?

お供え物?」

 

仏壇やお墓でよく見かける、

落雁という名前の

砂糖菓子にそっくりだった。

これで、おはぎやフルーツを

添えたら、完全にお彼岸とか

お盆のお飾り状態になる。

 

何でも新郎新婦が、力を合わせて

「金づちで砕き割り」をし、

列席者にふるまうのが

地域の風習だとか。

 

ええええ?

割るの?結婚式で?

もう、いきなり想像外の風習を

聞かされて、頭がくらくらした。

 

それだけではない。

ありとあらゆる手配が、

義両親によってちゃっちゃと

進められていった。

 

式のプログラムも、余興も、

料理も飲み物も、さらには

結婚衣装まで。

 

かろうじて、衣装は選んでもいいと

言われたけれど、そもそもにして

和装のみ。選択肢も5点から。

そして何よりもがっくりきたのは、

どれもこれも、ご近所さんが自分の

婚礼に使ったという、たいへん

年季が入った代物ばかりだった。

 

スカコ「あの、両親が婚礼衣装を

仕立てると申し出ておりますが」

 

結婚式の打ち合わせ名目で、

ヒロヤともども初めて帰省した日の

夜に、両親の意向を伝えてみた。

義母が、ぎろっと私をにらんだ。

 

義母「ここの風習で、衣装は代々

受け継ぐものと相場が決まってる。

あんたはよそもんだから、

代々の衣装なんか

持ってないだろが。」