前回の内容はこちら▼
【第3話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 同僚「だから、それが おかしいって。 カップ麺くらいはあった? 受験生の夜食じゃねえっつーの。 奥さん、なんでそんなに 強気なんだか。共働き?」 スカオ「ああ。今でこそ何とか、 多少...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】嫁と娘が俺を馬鹿にし続けた結果→俺は娘の中学卒業式の日に消えた…
こちらもおすすめ 本編 俺はスカオ。 今年40歳のしがない警備員だ。 同い年の妻カツミ、 一人娘アヤの三人家族。 娘はまもなく中学校を卒業する。 本当に平凡な家庭だった、 はずなんだ。 様子がおかしくなったのは、 今から半年ほど前の事だった...
本編
同僚「いやだからさぁ、
そこで引き下がるなって話だよ。
台所に入るな、飯を作るなって
言われて、はいごめんなさいって、
どうしてなるかね?
奥さんに弱みでも
握られてるのか?」
弱みね。まぁ、弱みと
言えば弱みだな。娘が。
娘のアヤは、中学三年生だ。
来年の卒業間際には15歳になる。
俺にとっては誰よりもかわいい、
自分自身よりも
大事な我が子だった。
そのアヤも、どうやら妻に同調して
いるらしく、俺を嫌う節がある。
妻の態度が変わり始めた頃から、
娘にもなかなか会えなく
なってきていた。
妻に言わせれば
カツミ「ちょっと、洗濯もの!
そのかごに入れないでよ、
あんたのはこっち」
スカオ「何でだよ、
わざわざ分けているのか?」
カツミ「あのね。あんたさぁ、
加齢臭って知ってる?
自分じゃ分からないんだろうけど、
臭いのよ。パジャマも下着も、
枕カバーも。そういう臭いは、
いろんなところに移るの。
アヤが嫌がるのよ、
パパが臭いって。分かんない?」
スカオ「俺、そんなに臭いのか?」
カツミ「臭いなんてもん
じゃないわよ、油っぽい、
鼻につく嫌な臭い。
あたしでさえ我慢できないのに、
年頃のアヤが我慢できるわけ
ないわ。」