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【第1話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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本編

そういう裏があったわけね。

道理で、途中リタイヤを

許さなかったはずだよ。

 

ゴウ「おまえにも、

ちゃんと見返りを用意している。

俺のルールとして、他人を

見返り無しに動かしてはならん、

というのがある」

 

ジン「知ってるよ」

 

ゴウ「だから、おまえにとっては、

金をもらうより嬉しい条件を

整えた。パソコンの課題は、

だいぶやりやすくなるだろうよ」

 

ジン「え?どういう事?」

 

ゴウ「おまえを教えている教授、

実はうちの金融の顧客でなぁ。

最近、ちょいと滞納しがちな

もんで、俺が直々に

話をつけてやるよ。

孫について、よろしく頼むってな」

 

褒められた話じゃないのは

重々承知ながら、俺はほっとした。

そっか、あの教授。俺にがみがみ

言ってたけど、じいちゃんには

頭が上がらなかったのか。

 

課題無しとまではいかなくても、

かなり簡単な内容にして

もらえるようだ。

ほっとした。

 

俺にとってはめでたしめでたし。

しかし、ヤマノ騒動には

第二幕があった。

あいつらは、じいちゃんの手下

(てかって言うらしい)に

とっ捕まり、ゴクスカ組の名を

騙った件と、今まで詐欺に

引っかかった被害者への

賠償の件として、結構な額を

吹っ掛けられたそうだ。

 

ヤマノ「ひ、ひとり

5000万!?」

 

ゴウ「その程度で済ませてやるって

言ってるんだ、ありがたく思え。

それとも、北極海で

一働きしてみるか?

何でも、海底に大きな油田が

あるとか何とかで、

調査員を募集していたぞ。

命の保証は無いんだけどな」