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【第8話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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本編
ジン「え?証拠?」
ヤマノ「こっちには、
あんたがホームページを
開いた証拠があるんだよ。
アクセス履歴を見りゃ
一発だし、こうやって電話かけて
来てるのだって、そうだろう?
うちの表示を見て、
問い合わせ先を確認したから、
電話ができてるんだろう?」
ジン「そ、それはそうなんだけど」
ヤマノ「で?あんたの方は
どうなんだ?間違って閲覧した
証拠でもあるのかい?
動画撮ってたとか、間違って表示
したと言ってる録音があるとか」
ジン「そんなもの、
あるわけないでしょ。録画も
録音も、必要じゃなければしない」
ヤマノ「そりゃ、
あんたの理屈だねえ。
こっちからすれば、
見たくて見たのに、
間違ったと言い張ってる
ようにしか思えないねえ」
ジン「言いがかりだ!」
ヤマノ「あぁ!?」
ヤマノは、さらにどすの
効いた声を出した。
ヤマノ「おい小僧。
声からして20歳くらいか?
若いからって跳ね返ってると、
どんな目に遭うか分かりゃ
しねえのが、世の中なんだよ。
おまえ、誰に向かって
口をきいてると思ってんだ」
ジン「ヤマノさんって人」
ヤマノ「俺個人の話
じゃねえんだよ!
俺の背後にゃ、その筋が控えてる
って言ってんだ、バカ野郎」
……え?
その筋って、アレか?
いわゆる「ヤ」のつく自由業。