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【第7話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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【第1話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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本編
俺は「問い合わせはこちら」
という電話番号を発見し、
勢いでそちらに連絡をいれていた。
3コールほどで、相手が出た。
ヤマノ「はい、こちら
ハッピーらんらんクラブ。
営業担当ヤマノです」
ジン「間違ってホームページを
閲覧してしまったんですが」
ヤマノと名乗った、何となく
柄の悪い感じがする男の声に、
俺は自分の言葉をかぶせていた。
はいはいという返事が聞こえた。
ヤマノ「それでは、登録料として
15万円、初月の会費15万円に、
事務手数料2万円を加えまして。
合計32万円を
お支払いして頂きます」
ジン「何で!?おかしいでしょ、
俺は間違ってと言いましたよね」
ヤマノ「間違ったか自分の意志
かは、こちらの知った事じゃ
ないですねえ。
決まりですから、払ってください」
ジン「それを言うなら、
そちらの決まりは、
俺の知った事じゃないです。
決まりですからの一言で、
片づけないでください」
ヤマノ「あんたね。
世の中を舐めてるんじゃないよ」
急にどすの効いた声色に変わった。
ヤマノ「俺の知った事じゃない?
あんまり舐めた口をきくと、
後で後悔するよ?
じゃあ聞くが、あんたが間違って
うちのホームページを見たとする。
証拠は?」