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【第６話】祖父が架空請求業者に「支払いますのでウチに来て」と言ったら→翌日…
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2024.03.24
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2024.03.20
本編
焦ってブラウザを閉じようと
したが、どういう仕掛けなのか、
うんともすんとも言わない。
いくら×マークをクリック
しても反応がないのだ。
このままずっと、このページが
表示されっぱなしでは、
何もできなくなる。
仕方なく、俺は誘導に従って、
手続きとかいうページへの
リンクをクリックした。
こっちは難なくページが
切り替わった。
会費案内「有料会員・
登録料１５万円
初月１５万円
来月以降３０万円」
目が飛び出すかと思った。
何だよこの高額請求！
ジン「ふざけんな！」
すっかり頭に血が上ってしまった。
人間、かぁーっとなると、
判断が鈍るって本当だな。
ただでさえ眠くて、単調な作業に
いらいらして、やらなきゃならない
課題に手を付けられなくて。
頭がぐるぐるしていた時に、
こんなバカげた表示を見せられた。
……ああ、俺もやっぱりじいちゃん
の血を引いているんだな。
よせばいいのに。無視に限るのに。
冷静な時なら、簡単に
わかったはずの事が、
ちっとも頭に浮かんでこなかった。
文句を言ってやらなきゃ
気が済まない！
