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【第9話】妊娠中電車で仲良くなった女性→後日とんでもない事態に…
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【第1話】妊娠中電車で仲良くなった女性→後日とんでもない事態に…
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本編
そうか、ミカコは別に私を恋愛対象
にしているわけではなくて。
健康問題があるお子さんを産み、
その経験から、
気を回してくれている。
夫の指摘を聞いて、その可能性も
あると、私も同意したのだった。
スカコ夫「とはいえ、
電車の中でというのはなぁ。
いくら女性同士でも、
全く問題なしとは言えない。
心配してくれているのは理解した
うえで、出来るだけやんわりと
断った方がいいんじゃない?」
スカコ「そうよね。
私もそう思ってた。
せっかくの善意を無下に
するのは悪いと思っちゃって」
スカコ夫「気持ちは分かるけど、
やっぱりやりすぎだよ。
同性間でも◯クハラは成立するし、
電車の中でそれは周囲への
迷惑にもなると思う」
夫に軽く叱られて、
私は気を取り直した。
そうよね。
動機がどれほど善意だとしても、
人前で体をべたべた触ってくる
というのは、問題だ。
もし明日も顔を合わせて、
しかも触るのを辞めないようなら、
思い切って言わなきゃいけない。
翌日。
決心して電車に乗った。
最近は、出勤時も退勤時も、
割と専用席に座れる。
今の私は、会社の好意で時短勤務。
午後4時には退勤できる。
帰りの電車はそんなに混んでいない
から、空いている席はちらほら。
自力で見つけられるから良い。