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【第16話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間…

前回の内容はこちら▼

【第15話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 タクマ「気が済みましたか? 修理費用については、 やっぱり警察を呼んで しっかり処理してからの 請求をお願いします」 タイゴ「まだ言うか! じゃあ、おまえの嫁をよこせや。 30くらい...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
こちらもおすすめ▼ 本編 タクマ「ああ、いいですよ。 ちょうど、そっちの方面に 行く予定がありますんで。 そうですねえ、明後日の夕方4時 くらいには着くんじゃないかなと」 夫タクマが、電話で 話をしているのが聞こえる。 彼が言う「そっちの方...

本編

タクマ「そんな事には

なりませんよ。

警察の介入がお嫌なんでしょう?

なら、ご希望通り、すぐ話がつく

方法をとるのがいいと思います。

僕も時間がもったいないという

お考えには同感ですので」

 

夫はそういうと、すぐスマホを

取り出して、電話を始めた。

例の社長さんに手早く事情を話し

 

タクマ「その筋の方だそうです。

申し訳ありませんが、

立ち合いをお願いします」

 

丁寧に協力を要請した。

タイゴとリマの二人は、

最初から最後まで、そんな夫を

見下した態度のままだった。

たぶん、こんな話で上司に泣きつく

なんてとか、バカなヤツとか、

そんな風に思っていたのだろう。

 

幸い車はどちらもエンジンが

動いたため、タクマの先導で、

事務所へ向かう事となった。

逃がさないという名目で、

私のバッグやスマホを預ける。

 

そんな事をしなくても、

夫は逃げないと思うけど、

この男女、根は小心者なのかも

しれない。

 

約1時間をかけて、

車は郊外の雑居ビルに到着した。

古い建物だ。夫は本当にここで

新しく仕事をするのだろうか。

 

今までは話でしか聞いて

いなかった、彼の転職先。

いざ目の前にすると、

何だか薄暗くて、

怖い雰囲気がある。