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【第6話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…

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本編

祖父「ばあさん、スカミちゃんの

勉強をみてやってくれ」

 

祖母「はいはい」

 

祖父母は、私をリビングに

座らせると、鉛筆の持ち方から

丁寧に教えてくれて、

私が勉強する姿勢を

温かく見守った。

 

気を良くした私が、書き取りシート

を自宅に持ち帰り、同じように

リビングで勉強に取り組んだ結果、

母に「何やってるの」と言われ、

父にも「女の子は勉強しなくて

いい」と否定される始末だったが。

 

とにかく、心意気については、

少なくとも祖父母には

伝わったようで、

以後は両親の前でドリルを

頑張る姿勢を見せない、

それより祖父母のそばでやろう。

そう思うようになった。

 

ダイキが成長するにつれて、

私は自宅に自分の居場所を

見出せなくなっていった。

何しろ、勉強すれば普通は

褒められるはずなのに、

私の場合は怒られる。

 

そんな暇があるなら、

家事手伝いでもしろ

ダイキの子守をしてやれ。

そんな事ばかり

言われるようになった。

 

風邪などひこうものなら、

もう病原菌扱いだ。

 

母「ちょっと、スカミ!

あんた顔が赤いじゃないの、

それに咳も」

 

体調不良でふらふらしていると、

母が叫んだ。この時、

私はとても嬉しかった。

 

スカミ(ああ、やっぱり

ママは私が心配なんだ)

 

そう思ったのもつかの間。

母が心配していたのは

私ではなかった。