前回の内容はこちら▼
【第4話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ(ダイちゃんのせいだ) 弟を恨んだ事もある。 いや、正直に白状してしまえば、 恨みっぱなしだった。 父「ダイキ、勉強ができる子に 育つんだぞ。いい大学へ行って、 お父さんの会社...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
こちらもおすすめ▼ 本編 私はスカミ。 現在は27歳の大手商社に 勤めるOLだ。 私は今、交際1年の恋人 タクヤと向かい合っている。 女性としての人生で、 恐らく最大級のイベント 「プロポーズ」だ。 タクヤ「どうかな、スカミ。 俺と結婚して...
本編
スカミ「パパ?ママ?」
父「うるさい、
あっちに行きなさい」
母「いま、ダイキの将来をパパと
相談しているのよ、邪魔しないで」
二人とも、私との約束を
思い出しさえしなかった。
本当に邪魔者扱い。
それでも、勉強ができれば
両親の関心をひく事が
出来るかもとか、運動会で
頑張れば褒めてもらえるかもとか。
幼い私は諦められなかった。
漢字の書き取りシートが欲しくて、
でも両親には買ってもらえず。
悩んだ結果、
私は祖父母に相談した。
その機会に恵まれたのは、
両親が本気で私を邪魔者扱い
し始め、何かといえば、
近くに住んでいる父方祖父母の家に
行かせていたからだった。
スカミ「お祖父ちゃん、
スカミお勉強したいの」
祖父に、恐る恐る打ち明けて
みたら、想像以上に喜ばれた。
祖父「ほう、スカミちゃんは
偉いなぁ。どんな勉強がしたい?」
スカミ「漢字の書き取りとか、
算数とか、あと英会話も」
祖父「そうかそうか。いい事だ」
祖父は、父とは真逆の反応だった。
私の話を聞くが早いか、
早速大きな書店へと駆けつけて、
幼児向けドリルを買い込んで
来てくれた。
手始めとして、小学校一年生用の
漢字書き取りシートと、
算数ドリルが渡された。