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【第15話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間…

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【第14話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 タイゴ「おっ、意味が通じたか? そうだよ、お察しの通りだよ。 だから、面倒くせぇ手続きなんか、 やってられねえんだわ。 言っとくが、その筋を なめたら痛い目を見るぞ?」 タクマ「……...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
こちらもおすすめ▼ 本編 タクマ「ああ、いいですよ。 ちょうど、そっちの方面に 行く予定がありますんで。 そうですねえ、明後日の夕方4時 くらいには着くんじゃないかなと」 夫タクマが、電話で 話をしているのが聞こえる。 彼が言う「そっちの方...

本編

タクマ「気が済みましたか?

修理費用については、

やっぱり警察を呼んで

しっかり処理してからの

請求をお願いします」

 

タイゴ「まだ言うか!

じゃあ、おまえの嫁をよこせや。

30くらいか?ちょっと年増だが、

そういう専門店もあるし、俺の

つてを使えばお勤めできるぜ?」

 

タイゴが半笑いで、

夫の両肩を掴み、がくがく揺する。

雑にあしらうつもりのようだ。

 

タイゴ「な?悪い事は

言わねぇって。嫁か、金か。

どっちか差し出せや!

嫁を出したくなきゃ、

痛い目見る前に、

金払った方がいいんじゃね?」

 

その時。ふっと、

夫の雰囲気が変わった。

穏やかは穏やかなままでは

あるのだけど、何かを吹っ切った

といったような顔になったのだ。

 

タクマ「妻の事はお断ります。

どうしても修理費用の請求を

したいというなら、

仕方がないですね。

僕が勤務する予定の事務所で、

お話をさせて頂けますか?

先ほども言いましたが、

今の僕は無職です。

職場の上司に相談しないと、

大金の用意は難しいのです」

 

リマ「ちょっとぉ、

こいつバカなの?

これから働くって事務所に、

面倒ごとをわざわざ持ち込むのぉ?

金を用意できないうちに、

クビになったら困るんですけどー」