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【第20話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 カネナリ「いや、それは…その方に ご迷惑がかかるといけないので、 誰なのかは申し上げられない」 ワルミ「ですが、これは タカウマ亭の今後に関わる問題ですのよ!! その方にお会いして、...
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【第1話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
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本編
カネナリ「私とスカコさんは、
とあるグルメサークルの仲間なんだ。
知り合って、かれこれ何年になるか……
スカコさんは若いが、
なかなかの博識でね。
舌に関しても、
信頼を置いているんだよ」
スカコ「いえいえ、とんでもない!
カネナリさんには、
まだまだ遠く及びませんから…!」
キヨカ「わ〜!スカコさんて凄いのね〜!
こんな雲の上の方からも、
信頼されてるなんて〜!!」
スカコ「そんなこと無いのよ。
たまたまなの!」
談笑する私達をしばらくポカンと
眺めていたワルミさんは、
徐々に状況を把握し始めたらしく、
青ざめた顔に引きつった
笑顔を貼りつけながら、
会話に加わってきた。
ワルミ「へ、へぇ〜……
そ、そうだったのね……
全然知らなかったわ〜……
スカコさんも人が悪いんだから〜…!
言ってくれれば良かったのに〜!!」
(もし言ってたら、
ワルミさんは今でも私に本心を隠して、
取り引きを続けていたのだろうか……
そうだとしたら、
私はワルミさんに騙されたまま、
感謝をし続けていたのかも知れない……)
スカコ「さっきワルミさんは、
『おすすめした人物に直接会って、
誤解を解きたい』
って言ってましたけど…
私は誤解なんてしてませんよ!
ワルミさんの考え方も、
タカウマ亭の内情も、よ〜く知ってます。
だって、ワルミさんから
直接聞かされたんですから!
全くの部外者なら、ワルミさんの嘘で
誤魔化せたかも知れませんけど、
残念ながら私には、嘘は通用しませんよ!」