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【第17話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…

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【第16話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
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本編

カネナリ「ご歓談中失礼。

先程タカウマ亭に行ったんだが、

ワルミさんはこちらに

来られていると聞いて来ました。

ワルミさん、この後、

少しお話宜しいですかな?」

 

ワルミ「あらまぁ〜!!カネナリ専務〜!!!

わざわざこんな所まで足をお運び頂いて〜!!

どうも申し訳ございません〜!!」

 

ワルミさんはさっきまでの

鬼婆フェイスとは打って変わった

福々しい笑顔を浮かべ、

絵に描いたような揉み手&低姿勢で、

カネナリさんに媚を売りまくった。

 

カネナリ「いやいや、構いませんよ。

こちらこそ、お話中に押しかけて申し訳無い。

至急お伝えせねばならない事が有りましてな…」

 

ワルミ「あらっ!!何でしょ??

ご要望でしたら、何なりと

お申し付けくださいませ〜!!!」

 

カネナリ「いや…こちらの皆さんと

お話中だったのでは?

私の方は、お話が終わるまで待ちますが…」

 

カネナリさんは私とキヨカさんを見ながら、

申し訳なさそうに軽く頭を下げてくれた。

 

私は、

(さすが、人の上に立つ人物は、

周囲への気遣いも完璧だな〜…)

と、改めて感心したのだった…

 

ワルミ「いえいえ〜!!

この2人はどうでもいいんですのよ〜!!

ただ世間話をしてただけですから〜!!

でも……そうね。折角ですものね?

あなた達、こんなチャンス

滅多に無いでしょうから…

ご紹介だけはしてあげようかしらね〜!」

 

ワルミは恩着せがましくそう言うと、

大袈裟に咳払いをしてから、

うやうやしくカネナリさんを紹介した。