前回の内容はこちら▼
【第9話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ヒロト「うっわぁ、 初めて見たー。 マジでいるんだなぁ、 お妊婦様って。 何?アテクシはお妊婦様なのよ、 労わりなさいよってかぁ?」 とてつもなく、 人を馬鹿にした物言いだった。 こ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
こちらもおすすめ▼ 本編 夫「ごめんな、スカコ。 今が一番大事な時だっていうのに」 しょんぼりと肩を落としつつ、 勤務先で言い渡された内容を 語る夫は、本当に申し訳ない という表情をしていた。 私は、帰宅早々 夫「まずい事になった。 納品に...
本編
ヒロト「うるさいんだよ、
おばさん。
誰かバカっぽいおっさんとか、
適当に見つけて色仕掛けでもして、
席を譲ってもらえば?
俺は、あんたみたいなおばさん、
相手にしねーから」
スカコ「わざとやってる?」
もうこんな奴に、丁寧に
話す必要なんかない。
私も言葉遣いを変えた。
優しく言ってたら、際限なく
調子に乗るタイプと見た。
スカコ「席を譲るって、
何を言ってるのよ。
グリーン車は乗車料金が
別にかかるのよ。」
スカコ「高いお金払って
乗るものなのに、席を横取り
されたら普通は怒るわよ。
譲るとか譲らないとかじゃないの、
あなたはどかなきゃいけないの」
ヒロト「理屈っぽい
おばさんだなー。
よく結婚できたねー」
スカコ「余計なお世話よ!」
意図的に論点をずらして
いるのだろうと、
薄々察してはいたものの、
私も疲れていてお腹も
少し張っている事もあり、
一刻も早く座りたかった。
早く邪魔者をどかせたいと焦って、
ついつい冷静さを欠いてしまった。
ああ、これじゃますます、
この若い男を調子づかせてしまう。
分かっているのに。
声を荒げたせいで、
血圧があがったのかもしれない。
くらっとした。