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【第8話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (信頼してきたワルミさんから、 突然こんな仕打ちを 受ける事になるなんて……!!! こんな卑劣な相手に、うちの大事な肉を、 もう1gたりとも渡すもんか!!! 今後の取り引きを失うとし...
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【第1話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
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本編
セイジはタカウマ亭以外の
取引先に連絡を入れ、
洗いざらい正直に事情を伝えた。
キャンセル肉を特別価格で販売するので、
協力を仰げないかと打診すると、
みんな同情や励ましの言葉を寄せてくれて、
部分的に引き受けてくれるという
取引先もいくつかあった。
だが、1,000万円分の最高級肉は
そう簡単には売り切れず……
多少の損失は仕方がないのかと
落ち込んでいると、
ワルミがニヤニヤ笑いを浮かべながら、
突然うちの店にやって来たのだ……
セイジ「あんた……何しに来たんだ!?」
ワルミ「フン!相変わらず小汚い店ね!!
ま、これが見納めになるんでしょうけど〜!ww」
スカコ「見納め……??」
ワルミ「あなた達、今回の事を取引先に
言いふらしてくれたらしいじゃないの!!
私を敵に回すだなんて!
いい度胸してるわね〜!ww」
スカコ「言いふらすだなんて……
ワルミさんにキャンセルされた肉の
引き取り先を探す為に、
事情を正直に説明しただけですよ!
それに、嘘は一切言ってません!
事実を伝えただけです!!」
私の言葉を聞いたワルミは、
まるで駄々っ子のように、
片足をダンダンと踏み鳴らしながら
怒鳴り散らした。
ワルミ「だから!!あの肉は、
私が無料で引き取ってあげるって、
優しく声をかけてあげたじゃないの!!
それなのに!!逆らった上に、
周りに言いふらすなんて!!
たかが肉屋の分際で!!!
タダじゃ済まさないわよ!!
こんな店、潰してやるんだから!!!」
セイジ「潰すって………何をする気だ……?」