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【第8話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…

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【第7話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「そんなはず有りませんよ!! お客様は必ず気付きます!! 確かに、雰囲気も大切ですけど… 雰囲気だけで満足させられる はず有りません!!!」 ワルミ「スカコさんなんかに 何が分...

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【第1話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
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本編

(信頼してきたワルミさんから、

突然こんな仕打ちを

受ける事になるなんて……!!!

こんな卑劣な相手に、うちの大事な肉を、

もう1gたりとも渡すもんか!!!

今後の取り引きを失うとしても、

絶対に無料になんかしない!!

意地でも持ち帰ってやる!!!)

 

私は悔しさに歯を食いしばりながら、

1,000万円分の肉と共に

タカウマ亭を後にした。

 

(長年の信頼関係を基に、

今日の今日まで、何の疑いもせずに

取引を続けてきたのに……

相手を信じ、細かい契約を

交わさなかった私が甘かったのだろうか……)

 

精肉店に戻り、セイジの顔を見た途端、

我慢してきた涙がボロボロと零れ落ちた……

 

セイジは私の背中を優しく撫でながら、

涙で途切れ途切れに話す私の言葉に、

最後まで耳を傾けてくれた。

全てを話し終えた時、

普段滅多に怒らないセイジが、

これまでに無いほど怒りに震えていた。

 

セイジ「なんて卑怯なんだ!!!

ワルミさんが…まさか

そんな事を言い出すなんて…!!!」

 

スカコ「肉のキャンセルも、

もちろん絶対に許せないけど…

こっそり肉のランクを落とすなんて、

信じられないよ!!!

タカウマ亭は、創業60年の老舗なんだよ?!

その看板に、自ら泥を

塗るような事をするなんて!!!」

 

セイジ「キャンセルされた肉の事は、

心配しなくていい。

他のお客さん達に事情を話してみるよ。

サービス価格にすれば、

きっと欲しがってくれる

お客さんは沢山いるさ!!」

 

スカコ「そうだね!!売り上げは

少し下がるかも知れないけど…

何とかなるよね…?!」

 

セイジ「それより…この事、

報告しておくべき人がいるんじゃないか?」

 

スカコ「あっ…!!そうだね!!

電話しなきゃ!!」