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【第5話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…

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本編

こじれたらどうしようと

思っていたけれど、

きっと運が味方してくれたんだ。

さくさくと話が進んで、

私は、次の日には、当面の必要な

ものをまとめて、家を後にした。

 

お腹が重い!

それはそうだ、何しろ2キロ弱の

人一人抱えているんだもの。

 

ちょっと歩いては、

ぜいぜいはぁはぁ。

時々はベンチに腰掛けたりして、

休み休み駅の構内を、

新幹線のホームへと向かった。

 

出発間際に、母へ連絡を

入れておいた。

妊娠8ヶ月の体で長距離移動という

点を、母はすごく心配していた。

 

母「私がそっちに

行かなくていいの?本当に?」

 

スカコ「だってお母さん、

休めないでしょ?」

 

母「まぁ、そうなんだけど。

お父さんを行かせてもねえ、

あんまり役に立つ気がしないし…」

 

なかなか、ひどい事を言う。

我が母ながら。

確かに、父は気のいい

おじさんだけれど、

家事は得意な方じゃない。

 

いろいろサポートをして欲しい

と思っても、父には期待できない

だろうというのは、

私も母と同じ意見だった。