前回の内容はこちら▼
【第3話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 よたよたと、 実に不安定な日々だった。 私はスカコ。28歳の兼業主婦だ。 現在は産休中で、出産後も しばらくは育休する予定。 同い年の夫とは同僚として 出会った。彼の仕事内容は よく...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
こちらもおすすめ▼ 本編 夫「ごめんな、スカコ。 今が一番大事な時だっていうのに」 しょんぼりと肩を落としつつ、 勤務先で言い渡された内容を 語る夫は、本当に申し訳ない という表情をしていた。 私は、帰宅早々 夫「まずい事になった。 納品に...
本編
後はもう、覚悟を決めて
実母か義母に来てもらう
くらいしかないのだけど。
あいにくと、二人とも
まだまだ現役で、仕事バリバリ。
出産までいて欲しいとは、
ちょっと言いづらい。
消去法につぐ消去法で、
予定になかった里帰り出産を
希望する事になったのだった。
翌日には、さっそくかかりつけの
病院に相談してみた。
家に私しかいないというのは、
主治医も心配だという事で、
実家付近の産婦人科に
連絡をとってくれるという。
ありがたくお願いしたら、二日後
には受け入れOKの返事が来た。
スカコ「良かった!
事情を考慮してくれたって」
夫「そうか。助かるな。じゃ、
すぐチケットを予約するよ。
いつ行く?」
スカコ「実家は、今日にでも
来なさいって勢いだったよ。
席が空いていたら、
明日にでも出発したいな。
出来るだけ早く、受け入れ先の
病院を受診したいし」
夫「そうだな。だったら
グリーン車を使おう、
その方が安心だ」
夫のひらめきはとても素敵だった!
グリーン車といえば、
庶民のあこがれ。
一般車両より広いし、
席もグレードアップされている。
もちろん全席指定、
この大きなお腹でも
ゆったり座れる。確かに安心。
夫はすぐにネットで
チケットを購入してくれた。