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【第2話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
前回の内容はこちら▼ こちらもおすすめ▼ 本編 夫「8ヶ月後半だよな。 報告された状況からすると、 どんなに短く見積もっても、 たぶん2週間。 少なくとも2週間は、 出張から帰れないと思う。 それに、君の今の体調も。 俺としては、こんな時に...
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【第1話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
こちらもおすすめ▼ 本編 夫「ごめんな、スカコ。 今が一番大事な時だっていうのに」 しょんぼりと肩を落としつつ、 勤務先で言い渡された内容を 語る夫は、本当に申し訳ない という表情をしていた。 私は、帰宅早々 夫「まずい事になった。 納品に...
本編
よたよたと、
実に不安定な日々だった。
私はスカコ。28歳の兼業主婦だ。
現在は産休中で、出産後も
しばらくは育休する予定。
同い年の夫とは同僚として
出会った。彼の仕事内容は
よく知っている。
若くしてプロジェクトリーダーを
任されている、それはでも、
言い換えれば責任が重い
立場という事でもある。
夫以外では仕事にならないケースも
ままある事だ。今のように。
さんざん悩んだ結果、
仕方なく里帰り出産に
切り替える事になった。
夫の長期出張、しかもいつ帰れるか
見当もつかない状況で、
いまだにつわりがある、
貧血も指摘されている私を、
やっぱり一人にはしておけない。
夫はそう決断したようだ。
夫「新幹線の手配は俺がしておく。
スカコは病院に相談して。
君の実家付近に転院できるかを確認。
今からだと難しいかも
しれないけど、
交渉できるならしてみて欲しい。
もし行けそうなら、すぐ動こう」
スカコ「うん、そうだよね」
正直言って、私も実家に戻った方が
安心だ。夫が家を空ける、
周囲に友人はいるにはいるけれど、
病院で「要注意」と言われた私が、
気軽に頼っていいほどの
相手ではない。親戚も、
一番近くで高速3時間の距離だ。