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【第2話】ランチ中に突然彼氏が店員にジュースをかけた!その理由が…
前回の内容はこちら▼ こちらもおすすめ▼ 本編 なんですとーっ!? 繰り返し言うけど、 私は勉強だけが取り柄の、 はっきり言ってモブキャラ系だ。 高校でも、友人らしい 友人はいなかった。 級友「ねー、スカミ。 英語の宿題を写させて」 と 級...
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【第1話】ランチ中に突然彼氏が店員にジュースをかけた!その理由が…
こちらもおすすめ▼ 本編 タイガ「あ、あの!スカミさん、 俺と付き合ってくれる?」 ええええーっ!? 夢?これ、夢? 私、某国立大学の教養学部1年生 スカミは、今、人生初の 告白を受けている。 お相手は、学部で女子人気が ぶっちぎりのタイガ...
本編
スカミ「あの、一日だけ
考えさせてくれる?」
タイガ「スカミさんが納得するまで
考えて。待ってるから」
タイガ君はさわやかに笑って、
私の可愛くない返答を
受け入れてくれた。
あああ、どうしようどうしよう。
大学に入って、やっとできた
同性の友人マミカに、
私はすかさず泣きついた。
スカミ「というわけなんだけど、
マミカはどう思う?」
マミカ「どうもこうも。
あのタイガ君でしょ?
スカミをからかうような
人だとは思えないなぁ。
こういう悪趣味な罰ゲームをやる
グループとも関係ない感じするし。
本気で言ってくれてるんじゃない?」
マミカは少し考えてから、
私の疑う心を払しょく
するように言った。
確かに。
タイガ君は、誰にでも優しい。
教授には礼儀正しいし、
授業態度もまじめ、困っている人に
は積極的に声をかける。
こう言ってはなんだけど、
それなりの偏差値があるうちの
大学で、学生の傾向は
真面目系が圧倒的多数。
ごくごく稀に、高校時代の
反動かなと思われる、
勉強キャラが無理してヤンチャ系を
真似している的な男子学生を、
ちらほら見かける事はあるけれど、
タイガ君は彼らから距離を
置いている感じだった。