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【第8話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 わわわわ!? こんな急展開ってある!? いやまぁ、そりゃカヨコから、 それっぽい話は聞かされていた けれども!?いざとなると、 すっかりあわあわしてしまう。 慌てた末、私は舞い上がっ...
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【第1話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
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本編
ケイキ「というわけで、
俺には肉親とか親戚とか、
そういう関係がほとんどいないんだ」
スカコ「そうだったのね。
ごめんね、知らなくて」
ケイキ「いいんだよ、
今まで言わなかった俺が悪い。
スカコは気にしなくていいんだ。
ただ、さっきも言ったけれど、
俺には親戚がいない。
申し訳ないが、
両家顔合わせは省略させて欲しい。
それと、結婚式も……しないとは
言わないが、できるだけ小規模で
やりたい。俺としてはフォト
ウェディング希望なんだけどな」
彼の言葉に、私は一も二も
なくうなずいた。
元々、式よりも新居に
お金を使いたいと考えていた。
まして彼の身の上を聞いたら、
とても無理に式を挙げたいとは
思えなかった。
スカコ「いいよね、フォト
ウェディング。私もそういうの好き。
新婚旅行は行きたいな」
ケイキ「もちろんだ。俺の仕事が
一段落したら、ぜひ行こうよ。
でもまずは、
生活基盤をしっかりさせたいな。
スカコと幸せに暮らしたい。
学生時代に両親と家庭を失った俺の、
唯一の夢なんだよ」
スカコ「私、頑張るね。
幸せな家庭を作ろう」
そんな会話を交わしてから、
私達は一緒に住み始めた。
ケイキと出会って、まだ半年も
経っていない頃の事だった。