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【第14話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…
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【第1話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…
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本編
スカオ「母さん、
体を起こしてもいいのか」
母「ええ、いまはね。
平熱に戻ったわよ」
スカオ「びっくりしたよ」
母「ごめんなさいね、何だか
大事になってしまったみたいで。
スカオ、私よりエリコさんは?
一人になっちゃってるでしょう?」
スカオ「うん、まぁ」
母「私は見ての通りよ、
さっきまでは少し発熱していたけど、
もう落ち着いたから。スカオが
いないと困るでしょう、きっと。
帰ってあげたら?」
母の勧めに、ホームでも
様子見で大丈夫だろうとの
見解だったのを良い事に、
俺は帰宅させてもらう事にした。
エリコが心配だった。
俺が慌てて家を出てから、
だいたい1時間といったところか。
短い間とはいえ、足が不自由な妻を
1人で留守番させてしまったから、
俺としても帰れるものなら
帰りたかった。
スカオ「ただいま、エリコ。
どうだ?大丈夫か?」
声をかけつつ寝室に顔をだす。
エリコは、毛布をかぶっていた。
なんでまた、すっぽり顔まで
覆ってるんだ?
スカオ「どうしたんだ」
エリコ「わ、私なら大丈夫。
それよりお義母さんは?」
スカオ「ああ、落ち着いたよ。
焦って飛び出していったが、
拍子抜けだ」
エリコ「そ、そうなの、良かった」