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【第10話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…

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本編

警官たちは、持っていた

ポリ袋とショルダーバッグの中を

がさがさと引っ搔き回し、

財布の中まで調べ上げた。

そして、恐らくレシートを

見つけたのだろう。

 

うっと声を詰まらせ、

嫌そうな顔をした。

ああ、やっと疑いが晴れる……

と思いきや。

 

警官A「盗品はバッグの中

じゃないのかな」

 

ちょっと!

いまレシート見たよね!?

何で見なかった事にしてるのよ!?

 

スカミ「待って!

レシート見つけましたよね?」

 

警官B「あなたが盗品を

持ってるなら、レシートに

載ってないでしょ?」

 

こいつ、ああ言えばこう言う!

どこまでも屁理屈をこねまわして、

私にいちゃもんつけ続ける、

何て嫌なヤツ!

 

だいたい、どうしてこんなに

粘ってまで、人を万引き犯に

仕立て上げたいのだろう。

二人の目的が良く分からなくて、

それも不気味だった。

 

警官A「だったら、ボディチェック

させてもらうしかないなぁ」

 

警官B「確かに。女性は男より

隠す場所があるからねえ、カラダに」

 

二人がにたーっと笑った。

その時、私は気づいた。

彼らは私の表情から焦りとかの感情を

読み取ろうとしているのではなく、

はっきりと、胸に注目しているの

だと。まさか、これが目的!?