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本編

カタカタと体が震えるのを

我慢できない、そんな俺の肩を、

誰かが掴んだ。痛い!

全く手加減がない。あっというまに、

俺は引きずられていった。

 

今までいた、汚い雑居ビルの

一室から廊下に移る。

 

カノウ「ジン!てめえ、

舐めてんのか!?」

 

ジン「カ、カノウの兄貴」

 

カノウ「無様な格好を

見せるんじゃねえよ!ここが

どこだか、まだ分かってねえのか?

鉄火場で震え上がってたら、

命がいくつあっても足りねえぞ!」

 

カノウの兄貴だ。

ある日突然、この「極道業界」に

放り込まれた俺を、何だかんだと

文句言いつつも、支えてくれている。

いわば先輩だった。

 

カノウ「てめえが、好き好んで

渡世に足を踏み入れたんじゃねえっ

てのは、こっちも分かってる。

だからって、いつまでも素人気分で

いられちゃあ、迷惑なんだよ!

 

いいか、びびってる姿は

●んでも見せるな!

みっともねえ姿を見られるくらい

なら、●んだ方がマシ。

それがこの業界の鉄則だ!」

 

壁に背中を押し付けられ、

片腕をねじ上げられるという、

物凄く痛くて苦しい姿勢に

されながら、俺はカノウの兄貴の

言葉を聞いていた。

 

無我夢中で「はい!」と

答えるしかできなかった。

 

母さん。

何でこんな世界を選んで、

俺を行かせたんだよ。騙してまで。

悔しくて情けなくて、そして怖くて。