※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第13話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…

前回の内容はこちら▼

【第12話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカオ(エリコ! どうか意識を取り戻してくれ、 お願いだ、生きててくれ!) 生きた心地がしないまま ハンドルを握る事およそ3時間。 指定された病院に飛び込んだ。 主治医が俺を迎えてく...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…
こちらもおすすめ 本編 ツル「なあ、スカオ君。 俺は君にぴったりの 女性だと思うんだけどねえ。 どう?真面目に一回会ってみない?」 今は亡き親父の代から、 ずっとうちの店に通ってきて くれている常連の、 通称ツルさんが俺に言う。 先日、入っ...

本編

ぼう然となった。

エリコはもう歩けないというのか!?

信じられなかったが、

しかし、医師の所見は事実だった。

 

エリコ「私、もう歩けないの!

立つこともできないの!

全身に力が入らない、

つま先がしびれて感覚が無いのよぉ」

 

泣き叫ぶ妻を、俺は抱きしめて、

励ます事しかできなかった。

もちろん見放すものか。

たとえエリコがどうなったとしても、

彼女は俺の妻だ。

 

良妻賢母として、店も家庭も

支えてくれた。その功労者を、

絶対に俺が支える。

心から誓った。

 

エリコ「終わった!

私、もう終わった!!」

 

スカオ「終わってない、

落ち着けエリコ。大丈夫だ、

絶望するな。リハビリを頑張ろう。

俺も子供達も、母さんも。

家族がみんなついている」

 

こうして、長いリハビリが始まった。

最初は自暴自棄になっていた

エリコだったが、家族が一丸となって

辛抱強く声をかけ、励まし、

寄り添って、辛い歩行訓練にも

ずっと一緒にトライした。

やがて双子は16歳になり、

エリコが店に立てなくなった分を

立派にカバーしてくれ始めていた。

 

だが、時間の経過は子供を

成長させる反面、年を取った母から

体力を奪ってもいった。

無理をさせたせいもあるだろう、

母はとうとう心臓が原因で

ほぼ寝たきりになり、

入院を余儀なくされた。

 

そして、あっというまに

20年がたった。