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【第7話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 警官A「ははぁ、こりゃあれだ。 酔っぱらって、買ったのか盗んだ のか、分からなくなってるんじゃ ないですかねえ」 もはや言いがかりだった。 冗談じゃない。 そんなの、屁理屈にもなって...
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【第1話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…
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本編
警官A「じゃあ、そのバッグの中、
見せてくれる?」
急に馴れ馴れしい言葉遣いになった。
え?バッグ?レシートじゃなくて?
スカミ「何でですか。
何も悪い事してないって、
言ってるじゃないですか。
何でバッグなんですか」
警官A「あのさぁ。
こっちも仕事でやってるんだよね。
ごちゃごちゃ言ってないで、
さっさと見せてよ。
悪い事してないんでしょ?
ならバッグの中身を見せるくらい、
どうってことないよね?」
警官B「あんまり抵抗するなら、
公務執行妨害になるよ?
こっちもそんなに大事にする気は
ないんだよね、ただ確認させて
くれればいいんだよ。
なに?見せられない事情でもあるの?
こりゃやっぱりあれか?盗んだものを
隠してるってあれかな?」
話が通じない!
私は怖くなって、
バッグを抱え込んだ。
それが悪かったみたいだ。
警官A「あーあー、ガチで
隠そうとしちゃったねえ」
警官B「つまり、そういう事だ」
ますます疑いを強められてしまった。
でも!こっちだって、
この連中が疑わしい。
もうあれこれ言ってられない。
スカミ「警察手帳を見せて!
ちゃんと警官だという
証拠を提示して!」
とりあえず、彼らの身分を
確認しようと思った。
ためらっていたのは、偽物なら
この要求が切り札になるだろう
けれど、もし本物だったら。
いよいよしつこくされる
可能性があるという点だった。
とはいえ、身分証の提示を求めれば、
怯むかもしれない。
そうも思っていた。