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【第6話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…

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本編

どんな家庭で育ったんだ。

ちょっと不安になったのは事実だが、

俺も言い出した手前、それは

ちょっとと断るのは気が引けた。

という経緯で、実際にエリコの

家を訪れる事になった。

 

もしかして「おまえみたいな

低学歴に娘はやらん!」

とか怒鳴られるんじゃないか。

そんな心配もしていたんだが、

いざ行ってみたら。

 

エリコ父「初めまして、

エリコの父です。

お話は聞いておりますよ。

2代目の店主をなさっているとか。

ご苦労があった事でしょう」

 

エリコ母「さすが、お若いのに、

しっかりしていらっしゃいますね」

 

あれっ!?

意外にも歓迎ムードだった。

しかし、話していくうちに何となく、

本当に何となくだが、エリコが

言いたかった事が分かった気がした。

彼女の両親は、言葉こそ丁寧で、

態度も穏やかだった。

 

でも、それだけだ。

冷たい印象を受けた。

上辺だけ、恰好をつけている

と言えばいいのだろうか。

俺には見せないが、本心では

学の無さを見下しているというか。

 

ついでに、エリコの事にも

あまり関心がないかのような。

俺も接客業の端くれだ。

高校生のころから、将来は家業を

継ぐと決めて、夏冬の長期休みには

欠かさず店を手伝ってきた。

それなりに経験は積んでいる。

 

二人とも、俺やエリコを

あまり見ない。目を合わせ

たがらない様子が分かる。

こういう態度をとるヤツは、

表面を飾って心のうちでは

別の事を考えているケースが多い。